はりとおキュウの話
作成日:2021年2月19日更新
大分類:便秘 消化器 鍼灸治療
小分類:鍼灸院 慢性便秘 美容 鍼灸治療
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|便秘症 慢性便秘 鍼灸治療
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/
たわ鍼灸院は
便秘・慢性便秘を
正確に判断出来る
鍼灸院です。
・・・慢性便秘症のお話です。
★治療法に関しては
No81を御覧ください。
便秘は
◆腸管に吸収される水分量の増加
◆腸のぜん動運動の低下
◆排便反射が弱い
◆腸管が狭い
などの
いくつかの要因で起こり。
○3日以上排便のない状態で
排便時に努力や苦痛がある。
○毎日排便はあっても残便感がある。
(まだ出しきってはいないような感じ)
場合に便秘としていました。
また
これまでの便秘の分類では
●器質性便秘(症候性便秘)
癌や腸閉塞などの
病気が原因でおこるもの。
●機能性便秘
○一過性単純性便秘
旅行やダイエットによる
食事量の減少などが
原因で起こるもので。
原因を
取り除くことができれば
便秘は解消される。
○常習性便秘(習慣性便秘)
1.弛緩性便秘
中年の女性や
高齢者によく見られる。
運動不足や
食物繊維の不足
などによって。
大腸の運動が
低下して起こるもの。
2,直腸性便秘
多忙な人や。
痔のために。
排便時の痛みが
我慢出来ない。
などの理由で
トイレを我慢する。
浣腸の乱用が原因で
便意が起こりにくく
なっている状態。
3,痙攣性便秘
ストレスや
疲労などにより。
大腸の働きを調節する
自律神経のバランスが
崩れていることが
原因で起こる。
便秘と下痢を
交互に起こしたり。
丸くてコロコロした
硬い便が出る。
以上のような形で
便秘を分類していましたが。
このような定義や分類では
急性と慢性の
区別がつきにくいです。
最近の慢性便秘の分類は。
RomaⅢに記載されている
機能性便秘を。
慢性便秘症として
取り合う所が
増えてきています。
ROME Ⅲの
慢性便秘の基準では。
1週間の
排便時の25%に。
①「いきみ」
②「兎糞状または硬便」
③「残便感)」
④「直腸肛門の閉塞感」
⑤「排便時の用手の必要性」
⑥「排便回数が週3回未満)」
以上
の6つの項目の内。
2つ以上を認め。
さらに下剤の未使用時には
軟便になることは
稀で。
過敏性腸症候群では
ない場合に。
慢性便秘の状態に
なっていると
判断しています。
★原因別の詳細な分類は
後述して有りますので
御覧ください。
■過敏性腸症候群の
診断基準です。
RomeⅢの過敏性腸症候群の診断基準
・診断の6ヶ月以上前から症状があり。
・最近3ヶ月の間は基準を満たしている。
・過去3ヶ月のうち1ヶ月に
3日以上反復する腹痛または不快症状と。
下記の1~3の症状の内で2つ以上を伴う。
ここで言っている不快症状とは。
週2日以上の疼痛/不快感があれば
不快症状の条件を満たします。
1.排便により症状が改善する。
2.発症時に排便頻度が変化する。
3.発症時に便形状(外観)の変化がある。
■慢性便秘の
詳細な分類です。
① 機能性便秘
胃結腸反射の低下や。
排便排出機能の障害などが
原因で発症する便秘になります。
・大腸通過遅延型(slow transit constipation)
弛緩性便秘の状態に近いと思います。
胃結腸反射の低下により。
大腸内あるいは
全消化管通過時間が。
遅延していることにより発症します。
・胃結腸反射とは
からっぽの胃の中に
食べ物が入って来た時に
その刺激によって
腸が動き出すことを言います。
・排便機能障害型(outlet obstruction)
直腸性便秘や
痙攣性便秘の状態に近いかと思います。
肛門括約筋の排出力低下や
協調不全により。
便排出機能が障害され発症する。
②症候性便秘
症候性便秘の多くは。
腸管運動機能が
低下するために便秘を起こし。
その原因としては
神経障害(糖尿病)
甲状腺ホルモンの分泌低下
(甲状腺機能低下症)
筋肉障害(低K血症)
などで起こると考えられます。
③ 薬剤性便秘
腸管の運動を抑制する
薬剤の影響により
発症する便秘になります。
④ 器質性便秘
腸管腔の器質的閉塞は
大腸直腸腫瘍や炎症性腸疾患。
腸管壁の
器質的障害あるいは蠕動運動障害。
全身性硬化症やパーキンソン病。
子宮筋腫による外からの器質的圧迫。
開腹手術後の腸管癒着、ヘルニア嵌頓。
などにより引き起こされます。
急性便秘は
一過性単純性便秘と
腸捻転や腸閉塞などが
原因で起こる症候性便秘になります。
診断
《警告症状》
便秘の時に
次のような症状や。
危険因子が揃うような時には
悪性を考える必要があります。
・発熱
・関節痛
・粘血便
・6カ月以内の
予期せぬ3kg以上の体重減少。
・異常な身体所見
腹部腫瘤の触知。
腹部の波動。
直腸指診による腫瘤の触知。
血液の付着。
など
を代表とする
器質的疾患を示唆する症状と徴候。
危険因子
50歳以上での発症または患者。
大腸器質的疾患の
既往歴または家族歴を有する場合。