はりとおキュウの話
作成日:2020年6月4日更新
大分類:下肢の鍼灸治療
小分類:鍼灸 足のむくみ 浮腫 血栓性静脈炎 深部静脈血栓症
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|むくみ 浮腫 静脈瘤
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/
むくみは身体の一部
もしくは全身に起りますが。
足のむくみは
色々な病気が原因で起こります。
■腕や顔など
上半身がむくんでいる。
■足のむくみが何日も続く。
■一日中むくんでいる。
■尿の出方が悪い。
■身体がだるい。
■階段を昇り降りする程度で
動悸が激しくなる。
■体重が急に増えた。
・このような時の
むくみの原因としては
心臓病、腎臓病、肝臓病
甲状腺機能低下症などが
考えられます。
・局所的なむくみでは
皮下の静脈の浮き上がり
を診ると参考になります。
静脈が浮き上がっていない場合は
「血栓性静脈炎か深部静脈血栓症」。
浮き上がっている場合は
「下肢静脈瘤」が疑われます。
・ちなみに
上肢を下垂している時には
上肢の静脈は
浮き出ていると思いますが。
この時に上肢を挙上すると。
浮き上がっていた静脈は
重力によって血液が心臓に戻りますので。
静脈が凹んで行くと思います。
しかし
何らかの原因で
静脈の血流に異常の有る時には。
静脈が凹むのに時間がかかったり
凹まなかったりします。
・血栓性静脈炎、深部静脈血栓症は
炎症や
血の塊で
静脈がふさがれる病気です。
・どの部分の静脈が
ふさがれているかによって。
重症度に
差があるため症状が異なります。
・四肢の表面に近い
静脈が炎症を起こした場合を。
「血栓性静脈炎」
または
表在性静脈炎といい。
まず炎症が先に起きてから。
二次的に血栓が形成されます。
・深部の静脈が
ふさがってしまったものを
深部静脈血栓症と言い。
(エコノミークラス症候群が該当します)
この場合は
血栓が先に起きて
その後に炎症所見を伴います。
・このように静脈血栓症は
血栓性静脈炎と
深部静脈血栓症は
区別されています。
①血栓性静脈炎
血栓性静脈炎の
原因としては。
カテーテルの留置
静脈瘤
長期臥床。
手術、脱水
などで現れることがあります 。
その他、ベーチェット病や
バージャー病
膠原病、悪性腫瘍
などで合併することもあり。
この場合に見られる
静脈の炎症は。
色々な所で炎症が
動き回っているかのように
起こるので。
遊走性静脈炎と
呼ばれています。
原因不明の場合もあります。
ほとんど炎症が起こらない
深部静脈血栓症とは異なり。
表在性血栓静脈炎では
急性の炎症反応が起こり。
血栓は
静脈壁にしっかりと付着して
はがれにくくなりますので。
表在性血栓静脈炎は
ほとんど塞栓症を起こしません。
症状は
炎症や血栓による閉塞が
皮膚の表面付近の静脈で起きると。
赤く隆起した
指で押さえると痛みのある
筋状の硬結ができます。
炎症を起こした静脈の走行を
皮膚表面からみることができます。
重症例では皮膚が
ただれた感じになります。
数週間で炎症は治まりますが。
しこりが消えるには
時間がかかります。
後遺症などの心配は
ありません。
また、時に発熱や悪寒などの
全身症状が現れることもあります。
肺塞栓が起こることは稀と
言われています。
②深部静脈血栓症
足の深部にある静脈が
詰まることによって
起こるもので。
原因としては
●手術(特に整形外科や脳神経外科)。
●動かないこと
例えば
手術後や病気で
長い間寝ている間や。
長距離の旅行
骨折して
ギブスをはめている時
など。
●以下のような状態は
血栓発症のリスクを高めます。
◯妊娠
妊娠中に
静脈内の圧力が増すことで
血液濃度が濃くなります。
出産後最長
6週間継続します。
◯加齢
60歳以上の人は
注意が必要です。
◯がん
多くの癌は
血液凝固を増強する
物質を上昇させます。
◯心不全
心機能の低下は
血液を溜めてしまい。
血液を簡単に
凝固させてしまいます。
◯体重過多または肥満
肥満は骨盤の静脈と
足に高い圧力を掛けるために
血栓のリスクを高めます。
◯腎臓疾患
◯喫煙
・症状
足のむくみは
寝ている時に軽減し。
立っている時や
いすに座っている時に
悪化します。
また
血流が滞るために。
歩行時に
足の痛みとして
感じることもあります。
肺塞栓症は
高率で発症します。
その他
足の痛み、圧痛、発赤は
一般的な徴候や症状です。
血栓が
肺に移動し。
肺塞栓症を
引き起こすまで
症状が出ない人もいます。
この場合は
深い呼吸
速い心拍数、失神。
時には咳と息切れ
胸の痛みを感じます。