はりとおキュウの話


作成日:2021年3月20日更新
大分類:神経 鍼灸治療
小分類:振戦 鍼灸治療
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|振戦 手のふるえ 

◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/

振戦は

身体のどこかが
自分の意志とは関係無く。

リズミカルに振動する
運動であるとされています。


振戦がいつ起こるかで分類しますと。

静止時、動作時、混合性に大別され。


動作時振戦は(関節を動かさずに、筋肉に力を加える運動です。)

■姿勢時

■運動時

■等尺運動時

に分かれ

運動時の振戦は運動の仕方によって

■単純運動時

■企図時

■タスク特異的振戦


に細分化されています。


静止時振戦

 パーキンソン病に代表される振戦で。

 筋が随意収縮していない状態で
 安静な状態の時に起こりやすく。


 自分の意志で身体を動かすと
 振戦は軽減されるのが
 特徴的とされる振戦です。


動作時振戦

①姿勢時振戦
 
 意識的に姿勢を保った時に起こり
 随意動作で増強する振戦です。
 
 
 精神的緊張や
 筋肉疲労時に生ずる振戦で。

 
 病的なものではない生理的振戦や。
 

 原因は不明ですが
 次の単純運動時振戦の
 時にも見られる。
 
 
 本態性振戦が該当します。

 
 ストレス、不安、疲労、アルコールや
 薬剤の中断、甲状腺機能亢進。

 ある種の薬剤の使用などが原因で 
 増強することがあります。



②運動時振戦
 
 運動時の最中に見られる振戦です。
 

・単純運動時振戦
 
  例えば指先で
  何か物を触れようとしている時に。
  
  振戦の振幅に変化は
  見られないのが特徴です。
  
  
  本態性振戦で認められます。


・企図振戦
  
  例えば指先で
  何か物を触れようとしている時に。
  
  
  目標に近づくほど
  振戦の振幅が増大するのが特徴で。
  
  
  小脳病変で見られることが多いです。
  (小脳の腫瘍、脊髄小脳変性症
  小脳の血管障害(小脳梗塞、小脳出血)など)。


・タスク特異的振戦
  
  特定の作業のときだけに
  振戦が起こるもので。
  

  書字振戦(ジストニア)がこれに該当します。


③等尺性運動時振戦

  一定の抵抗に対抗して
  筋を収縮させた際に出現する振戦で。
 

  生理的振戦の時や。

 
  重いものを持ち上げたまま
  維持するときなどに起こる振戦を言います。


混合性振戦
 
 重度の本態性振戦。
 
 パーキンソニズム
 ジストニア振戦などが該当します。


これらの振戦の中で
日常臨床で出会う確率が一番多いのが。

振戦以外の症状はみられず。

アルコールの飲用によって
一時的に振戦が軽減するのが特徴とされる。


本態性振戦になります。


本態性振戦は 40歳以上では

16人に1人ぐらいが発症しています。


本態性振戦の原因は
まだよく分かっていませんが。


何らかの原因で

交感神経の「β2受容体」が
過剰に興奮して。

骨格筋のバランスが乱れることで
振戦が引き起こされていると
言われています。