はりとおキュウの話
作成日:2021年6月5日更新
大分類:婦人科 鍼灸治療
小分類:不正性器出血 機能性子宮出血 婦人科 鍼灸治療
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|月経 月経異常 不正性器出血 女性 生理 婦人科鍼灸
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鍼灸、月経:月経異常
不正性器出血(機能性子宮出血)
不正性器出血を疑う時には
まず月経に関連していないことが
重要になります。
日本産婦人科学会では
月経を
・通常、約1ヵ月間隔で起こり。
・限られた日数で自然に止まる
子宮内膜からの周期的出血。
と定義しており。
この条件を満たさない時に
不正性器出血を疑います。
原因としては
①妊娠。
②子宮内からの出血。
③子宮以外からの出血
④出血性素因。
(出血しやすい状態を言います)
の有無を確認します。
以上のような事が
原因でなければ。
■無排卵性
または
排卵性の
機能性子宮出血を疑います。
●無排卵性機能性子宮出血
一口に機能性子宮出血といっても
いろいろなタイプがありますが。
ホルモン分泌のバランスが
不安定なことが原因で起こる。
無排卵性機能性出血が
起こりやすいと言われています。
無排卵性機能性子宮出血は
基礎体温が一相性を示し。
卵胞の発育は有りますが
排卵までには至らず。
子宮内膜ではエストロゲンの
持続的な刺激を受けます。
そして
エストロゲンの減少による
少量の消退出血。
または。
エストロゲン持続高値による
破綻出血が起こります。
思春期で起こる
無排卵性子宮出血は。
視床下部や下垂体系の
性機能が未熟なために起こる事があり。
多量の出血や
10日以上続くような場合には
治療が必要とされています。
再発を繰り返すことが多く。
月経不順の状態が長く続く場合には
定期的な治療も必要になります。
成熟期では
一時的なホルモンの異常によって。
10日から
2週間以上出血が続く場合には。
治療の対象になることが
多いとされています。
40代前半では。
月経の周期が短縮して
25日程度になる事が増えてきます。
この時期には。
月経前に少量の出血があったり。
月経後にいつまでも
出血が続くことがあり。
これは
黄体ホルモンの作用不足が
原因とされていますので。
ホルモン治療の対象となります。
閉経が近づくと
卵巣機能の急激な低下によって
思春期と同様の出血が起こり。
一度に数百cc位で出血することも
稀ではないと言われています。
●排卵性機能性子宮出血
排卵性機能性子宮出血は。
黄体が
月経が起こった後も完全に退縮せず。
プロゲステロンの分泌が持続して
月経が過長月経となる月経後出血や。
黄体からのプロゲステロンと
エストロゲンの分泌不全により。
黄体期が短くなり
子宮内膜の分泌期の変化が見られない
黄体期出血が有ります。
この場合
不妊・不育の原因となりますので
注意が必要です。