はりとおキュウの話
作成日:2020年5月5日更新
大分類:体調不良 鍼灸治療
小分類:体調不良 疲れ 倦怠感 疲労 ストレス 自律神経 機能性身体症候群
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|体調不良 疲れ 倦怠感 自律神経 機能性身体症候群
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
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鍼灸、体調不良
機能性身体症候群のお話です。
1999年に
Wesselyよって提唱された。
機能性身体症候群
(functional somatic syndrome; FSS)の概念は。
・明確に持続的に
身体症状を訴えるにも関わらず。
・身体診察一般的臨床検査
(検体・生理・画像検査)で。
・器質的疾患の存在が確定できない
・一連の疾患群。
と定義されています。
この症候群は
適切な診察や検査を行っても。
器質的な異常によって起こる疾患の存在を
明確に説明できない病態で。
以前から
medically unexplained symptoms
(医学的に説明困難な身体症状:MUS)
として知られていました。
機能性身体症候群の
症状の主なものとしては。
疲労感、頭痛、関節痛
筋肉痛、動悸、めまい
腹痛、下痢などが
挙げられていますし。
過敏性腸症候群(IBS)、過換気症候群
緊張型頭痛、線維筋痛症(FM)
慢性疲労症候群(CFS)、間質性膀胱炎
腰背部痛などが
機能性身体症候群に含まれています。
機能性身体症候群は
上記に挙げた疾患が原因にはなりますが。
それらが互いに合併したり。
症状の移動がみられたり。
同じような病状が見られる特徴があるので。
上記の疾患を
一つの症候群として捉えた方がよいと
近年考えられるようになりました。
その理由としては。
・各疾患の診断基準が類似し
共通する症状が多い。
・機能性身体症候群のある疾患は
機能性身体症候群の
他の疾患の診断基準を満たす。
・機能性身体症候群では
疾患の間に合併が認められる。
例えば慢性疲労症候群の60%は
過敏性腸症候群を合併し。
線維筋痛症の75%は
顎関節症を合併している。
・多彩な精神症状をよく伴う
・几帳面,徹底性,完全性
強迫性,神経質など
類似した性格的特性を持つ。
・抗不安薬,抗うつ薬,抗痙攣薬などの
薬物治療に反応しやすく。
カウンセリングや
認知行動療法など心理療法がよく行われ
効果が見られる。
になります。