はりとおキュウの話
作成日:2021年1月29日更新
大分類:代謝性疾患 鍼灸治療
小分類:鍼灸治療 糖尿病 疲労 めまい 胃腸障害 機能性低血糖
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|糖尿病 機能性低血糖 鍼灸
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/
鍼灸;糖尿病①・・・機能性低血糖のお話です。
糖尿病での内服やインスリン注射による
低血糖症はよく知られていますが。
膵臓の機能失調が主因で。
①血糖値を下げる
インスリンが
食事の直後に
過剰に分泌される。
「過剰分泌。」
②食事が済んだのに
いつまでも
インスリンが分泌される。
「遷延分泌。」
が起こって
低血糖の症状を発症するのが
機能性低血糖です。
「機能性低血糖症」は
アメリカで提唱された疾患で。
我が国での認知度は
まだまだ低いのが現状です。
一部の研究者により
診断・治療がなされていますが。
患者の数は増えており。
日本では
今現在の潜在的な患者は。
1千万人以上いるのではないかと
言われています。
低血糖症は主に
食生活や日常生活の不摂生によって起こる
場合がほとんどです。
遺伝的な体質があっても
生活管理を行う事によって。
多くの場合
病気の発症を
予防できるとされています。
鍼灸治療は
低血糖になりにくい
体質改善の
お手伝いができる
治療法になると思います。
原因
■食生活や日常生活の不摂生
・糖質の過剰摂取による膵臓機能の障害
・アルコール、タバコ、コーヒーあるいは
カフェインを含む清涼飲料水の過剰摂取。
タバコ、コーヒーなどのカフェインは
副腎を刺激して、血糖値を上昇させます。
・意図的な過食
特に精白炭水化物や
動物性タンパク質の過剰摂取。
・ストレス
・ビタミン・ミネラルの摂取不足
・運動不足
■遺伝的な体質
胃下垂症
食物を消化吸収する力が弱いため
鉄欠乏性貧血や栄養不良に陥りやすいです。
胃酸過多
酸が多いと
胃からのカルシウムの吸収が低下し
ストレスに対してうまく対応ができません。
■先天的な機能障害
インスリンレセプターの異常や
インスリン抗体の存在。
GTFの低下により
インスリン分泌が過剰になりやすくなります。
GTF:(Glucose Tolerance Factor)
「ブドウ糖耐性因子」
と言われているもので。
インシュリンと細胞を
結合させるようにしているものです。
■アレルギー体質
アレルギーに対し
副腎が活動することで。
血糖調節に
十分な力が能力が発揮出来なくなりますので
低血糖症の症状が現れやすく。
逆にインスリンは
成分として亜鉛を含む為。
インスリンが過剰分泌が起こると
亜鉛の不足によって。
鼻炎や皮膚炎の
症状を助長することがあります。
■自律神経失調症
自律神経失調症では。
アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が
スムーズにゆかなくなることで。
精神症状や身体症状を引き起こします。
■甲状腺機能障害
甲状腺機能亢進症では
食後の過血糖および反応性低血糖症が。
機能低下症では
食後、ブドウ糖値が上がらない
無反応性低血糖症が起こりやすいです。
■その他
傾向としてビタミン依存の場合が多いです。
代謝に必要な酵素を助ける
ビタミンや。
ミネラルのような補酵素を
普通の人よりも
多く必要とする体質の人が多いようです。
症状
■低血糖の状況が長びくとで起こる症状
①エネルギー不足に陥りによって出現する症状。
異常な疲労感、起床時の疲れ、めまい、
集中力の欠如、ふらつき、眼のかすみ、
甘い物を食べたくなる、日光がまぶしい、
胃腸が弱い、片頭痛など。
※偏頭痛は
脳循環を増加させて血糖を補おうとするために
血管壁に圧力が加わって発症すると言われています。
②ブドウ糖が解糖系を経てエネルギーをとる時に
酵素や補酵素が働かないことで
エネルギー産生に支障をきたすことで現れる症状。
筋肉痛(乳酸が原因)、易疲労、肥満、など。
③低血糖時に分泌されるホルモンが影響して出現する症状。
アドレナリンやノルアドレナリンが原因で起こる症状。
精神症状
例えば、怒りっぽくなる、不安感、恐怖感、
自殺観念、落ち込みなどが起こるとされていますので
鬱の状態に似ています。
身体症状
交感神経の異常により。
手足の冷え、呼吸が浅い、動悸
頻脈、手足の筋肉の痙攣・震え
月経前緊張症、などが起こります。
■副腎が原因で起こる症状
低血糖時には
鼻炎や喘息をおこすヒスタミンや。
他のケミカルメディエーターが
分泌されやすいと言われており。
この場合にアレルギーの症状が増悪します。
この時には副腎は低血糖症に対応しているため
アレルギーに対して十分力を発揮しきれなくなり。
喘息、アトピー、鼻炎などアレルギーの症状や
関節炎などの症状をおこしやすいです。
ストレスに対しても、十分な対応が出来ません。
またアルドステロンが過剰に分泌されて
体内に塩分を貯留することで、むくみを起こします。
■インスリンが原因で起こる症状
分泌促進は胃酸の分泌亢進をもたらしますので。
胃痙攣、腹部膨満、吐き気
下痢、便秘を起こします。
■甲状線ホルモンが原因で起こる症状
血糖値の急激な上昇は
手指の震え、感情の不安定さをもたらします。
診断
5時間の耐糖能精密検査と
インスリンの経過を診ることが必要ですが。
現在日本では保険適用では有りません。