はりとおキュウの話
作成日:2021年8月5日更新
大分類:膠原病 鍼灸治療
小分類:鍼灸治療 関節リウマチ
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|関節リウマチ 鍼灸治療
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/
これまで関節リウマチ
(Rheumatoid Arthritis:RA)の診断には。
1987年の
米国リウマチ学会(ACR)より発表された。
RA 分類基準が長い間使用されてきました。
ここ最近の関節リウマチの治療は。
免疫抑制剤や、炎症の病態形成に関与している
TNF-α、IL-1、IL-6などの。
炎症性サイトカインなどを
標的とする生物学的製剤が
次々に登場しています。
上記のような
薬物を早期から適切に使用すれば。
RAで起こる関節破壊や
日常生活の障害を防ぐことができますので。
最近では
◆炎症や症状の消失を意味する
臨床的寛解。
◆関節破壊の進行がほぼ停止する
構造的寛解。
◆身体機能の維持を意味する
機能的寛解。
が治療目標とされています。
しかしながら
1987年の分類基準は
初期のRAに対対して
診断するのが難しかったために。
初期のRAの
治療を開始するための。
新しい分類基準の
作成が望まれるようになりました。
そして
2010年に
ACRと欧州リウマチ学会(EULAR)
が合同で。
新しい分類基準
(ACR/EULAR 新分類基準)が提案されました。
RA 予備診断基準は二段階からなり。
第一段階で
◆他の疾患では
説明できない関節腫脹が1 つ以上あり。
“かつ”
◆“X線上、典型的なRA の骨びらん”
があればRA と診断する。
しかし、これには
RAによる関節腫脹であることの鑑別や。
RA の骨びらんを見極める
専門的診断技量が必要になる。
(この分類基準には「RA以外の疾患」について
詳細は明記されていません。)
◆‶X線上典型的な骨びらん" が
ない場合には。
新分類基準
・関節炎の程度とパターン
・血清学的検査値異常
・関節炎持続期間
・急性炎症蛋白増加
によって。
◆10 点満点中
6 点以上であれば
RA と診断されます。
この新分類基準が発表された後に
日本リウマチ学会において。
この診断方法が
日本で活用できるかを検討し。
2011年9月に。
リウマチ学会の
新基準検証委員会報告書で
日本でのやり方が決まり。
その結果として
新分類基準はRA以外の疾患でも
スコアが6点以上になる症例が認められ。
新分類基準を適応する前に。
適切に他疾患を除外することの
重要性が確認されました。
そこでわが国では
日本リウマチ学会が。
新分類基準使用時の
RA 鑑別疾患難易度別リストを
作成し公表しています。
(新分類基準と鑑別疾患難易度別リストは
日本リウマチ学会のホームページを見て下さい。)