はりとおキュウの話
作成日:2020年10月22日更新
大分類:膠原病 鍼灸治療
小分類:鍼灸治療 筋肉痛 関節痛 リウマチ性多発筋痛症
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|リウマチ性多発筋痛症 筋肉痛 関節痛 鍼灸
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
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鍼灸;リウマチ・・・リウマチ性多発筋痛症
肩、腰周囲の筋肉痛を感じる人の中で
膠原病の一つとされている。
リウマチ性多発筋痛症
になっている場合があります。
(Polymyalgia rheumatica :PMR)
この疾患は
これといった決め手になる検査がないため。
診断は
関節リウマチなどの他の膠原病や。
感染症などを
否定しながら総合的に行われます。
男女比では1対2で女性に多く。
50代から増え始め70代で多発します。
症状
◆全身症状
◆筋肉症状
◆関節症状
が主症状になります。
関節リウマチと違う所は。
血液検査で
◆リウマトイド因子(RF)は陰性です。
関節滑膜に
炎症が及ぶことは少ないといわれてますので。
関節破壊や
変形が起こることもあまりありません。
症状
■全身症状
あまり高くならない発熱、食欲不振、体重減少
全身倦怠感、抑うつ症状などがみられます。
■筋肉症状
両側の肩、くび、腰
臀部、大腿などに痛みやこわばりがでます。
半数以上の人では
肩周囲の症状が最初に現れますが。
筋力低下を起こすことはありません。
肩や上腕の疼痛により
上肢挙上の障害。
大腿部の疼痛により
起立動作が障害されます。
■関節症状
朝の手のこわばりや
関節痛がみられます。
とくに夜間痛が多く。
睡眠時の体動が原因で起こる
痛みのために夜間覚醒がよく起こります。
関節リウマチと異なり
手指関節は侵されにくく。
関節腫脹が起こることは
あまり無いと言われています。
うつ病や五十肩と
間違われることもあるそうです。
検査所見
検査所見としては
炎症(血沈、CRP上昇)を伴いますが。
CPKなどの
筋酵素に異常は認めません。
血中のIL-6(インターロイキン6)の濃度が。
この疾患の状態を現す
良い指標になるとされています。
MRI、または、超音波検査で。
◆肩峰下滑液包炎
◆三角筋下滑液包炎
◆転子滑液包炎
が殆どの症例に認められます。
また欧米では
側頭動脈炎(巨細胞性動脈炎)の
合併が多いそうです(PMRの20%)。
治療
ステロイド薬が著効を示し
比較的少量で済むとされています。
リウマチ性多発筋痛症の診断基準
これまでに
この疾患の診断基準には色々なものがありました。
現在比較的よく使用されている
診断基準には。
PMR研究会の基準(1985)
1.赤沈の亢進(40mm/h以上)
2.両側大腿部筋痛
3.食欲減退・体重減少
4.発熱(37℃以上)
5.全身倦怠感
6.朝のこわばり
7.両側上腕部筋痛
但し、60歳以上を条件とする。
上記7項目中3項目以上を満たすものは
definite PRM と診断する。
2012年アメリカリウマチ学会(通称:ACR)
リウマチ性多発筋痛症
(Polymyalgia rheumatica: PMR)
の診断基準・分類基準
前提条件
◆50歳以上
◆両側の肩の痛み
◆CRPまたは血沈上昇。
項目 超音波検査なし 超音波検査あり
朝のこわばり(45分をこえる) 2 2
殿部痛または動きの制限 1 1
RF陰性、ACPA陰性 2 2
他の部位の関節症状がない 1 1
●三角筋下滑液のう包炎and/or
二頭筋の腱鞘滑膜炎and/or
肩甲上腕筋の滑膜炎
+
●股関節滑膜炎and/or
転子部の滑液のう包炎=1加点(超音波検査)
●両側の、三角筋下滑液のう包炎or
二頭筋の腱鞘滑膜炎or
肩甲上腕筋の滑膜炎=1加点(超音波検査)
超音波を用いない場合(6点中)4点以上
超音波を用いる場合(8点中)5点以上でPMRと診断します。