はりとおキュウの話


作成日:2020年3月19日更新
大分類:男性の鍼灸治療
小分類:男性更年期障害 鍼灸治療 LOH症候群 
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|男性更年期障害 LOH候群 鍼灸 

◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/

鍼灸;男性の更年期障害
   男性更年期(LOH症候群)

当院の鍼灸治療は
身体のバランスを
整える鍼灸治療の他に。

前立腺や性器に分布している
陰部神経を刺激する。

“陰部神経刺針”や。

仙骨部の経穴への施術も
併用して行うことで
良好な
治療効果を上げております。

また、この治療法は
ED(勃起不全)や
前立腺炎の改善にも
十分な効果が
見られると思います。


男性更年期のお話です。

男性にも

女性と同じような
更年期障害が起こることが。

ここ十数年来の研究で
色々と分かって来ました。


はじめに考えられていた病能としては。

いわゆる
男性更年期障害の他に。

アンドロゲンの
急激な減少の場合や。

加齢と共に緩やかに減少していく
アンドロゲンに
身体が対応できない。

“性腺機能低下症”が有り。


国際的には

加齢が原因で
アンドロゲンの低下を伴う
ことで症状を呈する病能。


とし


それを表す用語として
androgen decline in the aging male
(ADAM:アダム)も しくは。

partial androgen deficiency
of the aging male(PADAM:パダム)
として認識されて。


日本においても
この概念が使われていたようです。


しかしながら
更年期障害の病態は多様で。


45才~55才前半では
アンドロゲンの数値には
あまり顕著な異常を示さないのに。

身体症状や
精神症状を強く訴える割合が多く。

男性更年期障害の
一連の症状を引き起こす原因が。

加齢による
アンドロゲンの低下のみでは
説明できないことされていました。


また、その当時は
アンドロゲンの低下が原因で
一連の症状を引き起こすPADAM と。


男性更年期障害が
あたかも同義語のように扱われていたので。

診療の現場では
混乱を招いていたと言われています。 


そこで
これまでは原因の特定が困難であった
『性腺機能低下症』について。

世界的に推奨されていた
LOH症候群の理念を尊重して。


2007年に
日本泌尿器科学会と
日本メンズヘルス学会によって。

“加齢男性性腺機能低下症
(LOH症候群)診療の手引き”書が
作成されました。


LOHとは
Late-Onset Hypogonadismの略で。

加齢に伴う
臨床的・生化学的症候群であり。

■特有の症状と

■血中テストステロンの低下
 
 に特徴づけられると定義されています。


LOH 症候群の症状および徴候です。

・リビドー(性欲)と勃起能の質と頻度
 とりわけ夜間睡眠時勃起の減退。


・知的活動,認知力
 見当識の低下および疲労感
 抑うつ,短気などに伴う気分変調。


・睡眠障害


・筋容量と
 筋力低下による除脂肪体重の減少。


・内臓脂肪の増加。


・体毛と皮膚の変化。   


・骨減少症と骨粗鬆症に伴う
 骨塩量の低下と骨折のリスク増加。


検査所見では

遊離テストステロンを
指標として使用します。


◆20歳代の成人男子(YAM:young adult men)の
 -2SDである。
 
 遊離テストステロン8.5ng/ml以下が
 ホルモン補充療法の治療対象になっています。


◆遊離テストステロン11.8ng/ml以下は境界型で。

 ホルモン補充療法を
 行なっても良いとされています。
 
 この場合は
 50歳以上の20%。
 60歳以上の50%
 が当てはまります。

 
◆遊離テストステロン11.8ng/ml以上は
 ホルモンを補充せずに、対処療法を行う。

 効果が無い場合は
 心療内科や精神科に相談する。
 
 勃起不全には
 バイアグラなどが処方されています。


LOH症候群と男性更年期障害とうつ病の違い

 ●LOH症候群と
 ●男性更年期障害と
 ●うつ病

 で見られる
 身体症状や精神症状は似通っており。

 合併していることも
 有るとされていますので。
 
 下記に記載してある違いを
 しっかりと認識して。
 
 治療方針が決定されています。


・あくまでも性腺機能低下により
 様々な症状をきたす
 疾患概念であるため。
 
 テストステロンが
 低値であることが絶対条件となるのが
 LOH症候群で。
 
 この場合に
 主に行われるのがホルモン補充療法です。


・それに対して
 
 加齢の影響が色濃く反映される
 40代後半以降に生じる。

 身体・精神症状
 という点では同様なのですが。
  
 テストステロンの低下は
 必須ではないのが 
 男性更年期障害になります。

・またテストステロンには異常が無くて。
 
 うつ病の条件が整っている場合には 
 うつ病の治療が中心に行われます。