はりとおキュウの話
作成日:2021年3月5日更新
大分類:臀部 肛門周囲痛 鍼灸治療
小分類:鍼灸治療 腰痛症 肛門周囲痛 神経因性骨盤臓器症候群
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|腰痛 肛門周囲痛 神経因性骨盤臓器症候群(NIS) 鍼灸治療
◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/
鍼灸、腰痛:腰、臀部、肛門周囲の痛みを訴える
・・・神経因性骨盤臓器症候群。
私達の鍼灸臨床の場でも時折。
腰臀部から肛門周囲の痛みを訴える
患者様を診る機会が有ります。
当鍼灸院では
痛みの原因となっている
神経に対する治療や
その他の色々な症状に対しても
治療を行うことで。
痛みが軽減し
◆夜間の睡眠を妨げる事が減った。
◆職場でも痛みが気になることが無くなった。
◆不快感によるストレスが減った。
などの、ご感想を頂いております。
神経因性骨盤臓器症候群
もしくは
下記に書かれております
症状でお悩みの方は
是非一度、お電話でご相談下さい。
神経因性骨盤臓器症候群のお話です。
熊本市の特定医療法人高野会 高野病院
髙野正博先生が提唱されている。
仙骨神経と
同部位より発した自律神経である
骨盤内臓神経の異常によって起こる。
神経因性骨盤臓器症候群についての話です。
(Neurogenic Intrapelvic Syndrome:NIS)
2005年当初は
仙骨神経の分枝である
陰部神経に障害が起こって。
発症していると
判断されていましたが。
その後
骨盤内臓神経も
同時に障害を受けていることが判明し。
現在では病名を
神経因性骨盤臓器症候群に変更されています。
肛門周囲や会陰部の痛みは。
痔核,裂肛,痔瘻といった
肛門疾患(痔)や
進行癌などの直腸疾患でも感じますが。
それとは別に
肛門の奥に持続する
鈍痛を訴える方がおられるのは
従来より判っていたとのことですが。
その病能については
不明な点が多かったそうです。
そこで高野先生は
上記の症状で
来院された方の直腸内指診時に。
仙骨の左右で
陰部神経に沿って硬結のある圧痛があり。
この圧痛を感じる部位と痛みは
常日頃から悩ませている慢性痛と一致し。
陰部神経ブロックによって。
高率(65%)に
疼痛が消失する
という事実を突き止められました。
また
これらの症状を訴える方の多くには。
直腸肛門痛の他に
◆括約不全
◆排便障害
◆腹部症状
◆腰椎症状
といった
複数の症候が高い確率で
合併していることも判明したとのことです。
このような事実から高野先生は。
仙骨神経が
障害された結果として現れる。
◆直腸肛門痛
◆括約不全
◆排便障害
◆腹部症状
を伴う一連の症候群を
当初は
仙骨神経障害症候群と名づけられました。
その後
仙骨神経と
同部位より発した自律神経である。
骨盤内臓神経の
異常も考えられるとして。
病名を
神経因性骨盤臓器症候群(NIS)に
変更されています。
神経因性骨盤臓器症候群では
機能的要因や心理的要因が
器質的要因よりも
症状に対して影響しているとされています。
1.肛門痛
・肛門の鈍い痛みで
長時間の坐位がつらい。
・直腸内指診時に仙骨の左右で
陰部神経に沿って硬結のある圧痛があり。
この圧痛を感じる部位と痛みは
常日頃から痛みと一致する。
2.括約不全(便やガスがもれる/下着が汚れる)
第2~4仙骨神経の障害により
肛門の運動や感覚が障害されて。
肛門のしまりが悪くなって
便やガスが漏れたりするような症状が現れる。
3.排便障害(便が出にくい/便が残った感じがする)
第2・3・4仙骨から出ている
骨盤内臓神経の異常が起こると。
直腸の動きが妨げられ
排便困難や排尿障害を起こす。
4.腹部症状(腹痛/腹満感)
・上記の直腸・肛門の感覚と
運動の障害のために起こる排便困難によって。
上方の結腸の収縮に支障をきたして
腹痛や腹部膨満感を感じるようになる。
・これには交感神経の関与も考えられる。
5.腰痛(腰椎の異常からくる、腰痛/下肢のしびれなど症状)
神経因性骨盤臓器症候群の方には。
極めて高率に
腰痛の既往,整形外科受診や
治療,手術の既往が認められる。