はりとおキュウの話


作成日:2020年9月3日更新
大分類:体調不良 鍼灸治療
小分類:鍼灸治療 自律神経失調症 ストレス
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|自律神経失調症 鍼灸治療 

◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/

◆体調不良の鍼灸・・・自律神経失調症。

当院では
自律神経失調症を
正確に判断して

患者様の体調を
常にベストな状態に
整えていくことを
目的とした
鍼灸治療を
行っております。
 
 ★当院で行っております
  鍼灸治療の考え方は。

  ◆ストレス・・・身も心もお疲れの方(ストレスには鍼灸治療です。)
  ◆ストレス・・・マインドケア(ストレスには鍼灸治療!!。)
  ◆ストレス・・・鍼灸治療で気力の満ちた生活を。
  ◆鍼灸と疲労、鍼灸と倦怠感・・・その疲れは“隠れ疲労”。  
 
  に記載して
  おりますので
  宜しければ
  合わせてお読み下さい。

◆自律神経失調症とは

自律神経失調症に対して
十分な治療効果を
上げるためには。

まずは
この疾患の
本質を知ることが
重要なキ-ワ-ドです。


自律神経失調症は

1965年に阿部らにより 
『不定愁訴症候群』
という概念が
発表されましたが。
 
日本心身医学会では
自律神経失調症を。

 ●色々な症状が見られ。

 ●しかも臨床検査では
  器質的病変が認められず。

 ●顕著な精神障害のないもの。

と定義していますが。


臨床の現場では
WHOで分類されている。

国際疾病分類
(ICD-10)の。

身体表現性
自律神経機能不全と。


アメリカ精神医学会で
分類(DSMⅣ-TR)されている。

『身体表現性障害』の中の
 『身体化障害』を。

自律神経失調症と
同じ意味合いで
理解されていることが
多いですし。

●各種神経症
●うつ病
●心身症

などの時に現れる。
色々な症状を
ひとまとめにしている場合や。


ストレスによって
生じてくる
生体リズムの乱れを。

“自律神経失調状態”とし。

これを基盤として
現れてくる。

●循環器
●呼吸
●消化器系

などの
各種症状(不定愁訴)を。

自律神経失調症状として
捉えている場合もあります。


何れにしても
現在の医療現場における。

自律神経失調症の
捉え方は。


◆原因となっている
 基礎疾患が
 存在していることを前提とし。


◆その疾患によって
 自律神経に
 異常をきたして
 発症する一連の症状群を。

自律神経失調症と
言っているのが
殆どかと思います。

 その他に
 身体表現性
 自律神経機能不全や。

 身体化障害のような
 独立した疾患として
 定義している場合もあります。
 
■自律神経の機能と異常

自律神経には
身体を興奮状態にして。

活動的にする
交感神経と。

反対に

身体を
穏やかでリラックスさせる
副交感神経があります。


副交感神経が
活発になっていているときは。

心拍数を減少させたり。

血圧を下げて
体を休息させようとします。


自律神経失調症の状態では。

交感神経が過剰に興奮して
過緊張状態となった結果。

副交感神経が
正常に働かなくなり。

交感神経の動きが
常に活発となって。

●高血圧
●不整脈
●多汗症

などの症状が
現われてしまったり。


副交感神経の機能が
低下して。

●食欲不振
●下痢
●便秘

などが起こります。


身体を
穏やかな状態に
してくれる。

副交感神経の機能が
常に優位な状態なるのが
いいのかもしれませんが。

交感神経の機能が
充実していないと。

急な反応に対しての
対処ができなくなります。

 ・私が以前から興味がある
  起立性調節障害では。

  交感神経の
  機能異常が原因で。

  血圧調節が
  うまくいかなくなって。

  低血圧や倦怠感
  食欲不振などの
  症状が起きますので。

  この場合は
  交感神経にカンバってもらう
  必要が有ります。


自律神経失調症が
起こる原因として
一般的によく言われているのは。

●怒りや驚き
●恐怖
●心配事
●焦り
などの
心的ストレス。

●睡眠不足
●過度の疲労
●栄養不足
などの
外的ストレス
だと言われています。

また

●神経症や
●心身症
●抑うつ状態

などの
精神状態の異常が
原因となって。

色々な
不定愁訴が
起こっているのも事実で。

そこに環境要因や
その人が持っている
パーソナリティ。

個人個人の
ストレスの処理能力の違い
などの要素が絡み合って。

よけいに病状を
複雑にしている
事例もあります。


身体表現性自律神経機能不全の定義です。

A. 次の系統または器官のうち

  1つまたはそれ以上に 
  患者が身体疾患とみなす。

  自律神経性の刺激により症状があること。
  
  ① 臓循環器系、②上部消化管(食道・胃)
  
  ③下部消化管、④呼吸器系、⑤泌尿生殖器系


B. 次の自律神経症状のうち
  2項目以上があること。
  
  ① 動悸、②発汗、③口渇、④紅潮
  
  ⑤心窩部の不快感・胃部のドキドキする感じ

   胃をかきまわされる感じ


C. 次の症状のうち、1項目以上あること。

  ①胸痛、前胸部および周囲の不快感
  
  ②呼吸困難、過呼吸
  
  ③軽度労作時の過度の疲労
  
  ④空気嚥下症、しゃっくり
   
   胸部・心窩部の灼熱感
 
  ⑤腸蠕動亢進の自覚
  
  ⑥頻尿、排尿困難
  
  ⑦むくんでいる、膨らんでいる
  
   重苦しい感じ


D. 対象者がこだわっている系統や器官の構造や
  機能に障害があるという証拠を欠くこと。


E. 主要な除外基準:
  恐怖症性障害またはパニック障害の
  存在下だけにおいてみられるものではないこと。


身体化障害の定義です

身体化障害

 30歳以前に始まる多彩な身体愁訴
 
 4つの疼痛症状

 2つの胃腸症状、
 
 1つの性的症状

 1つの偽神経学的症状

  各々を経過中に満たす。
  
 それぞれの症状は
 既知の身体疾患によって完全には説明できず。
 
 また身体疾患がある場合でも
 予想されるよりはるかに障害が強い。