はりとおキュウの話


作成日:2021年12月22日更新
大分類:腹部の鍼灸治療
小分類:鍼灸院 食欲不振 胃もたれ むかつき ストレス 自律神経
タイトル:京田辺市たわ鍼灸院|鍼灸院 食欲不振 胃もたれ むかつき 胃腸 鍼灸治療。 

◆京都府・京田辺市の“たわ鍼灸院”です。◆
(TEL:0774-65-2040)
www.tawa-shinkyuin.com/

食欲不振、胃もたれ、むかつきの鍼灸治療。

鍼灸では
胃のつかえを「心下痞」といいます。

心下は鳩尾(みぞおち)の付近を
痞はつかえて苦しい状態をいいます。

心下痞は
飲食物を消化吸収する役割を持っている
“脾・胃”の機能が低下することで。
胃がつかえると鍼灸では考えています

飲み食いしたものを消化・吸収して
生きていく上で大切な気・血・津液・精を
体の隅々みにまで送り出す脾の機能を
「昇清(ショウセイ)」といい。

残った残留物を
胃が下へ送るの機能を「降濁(コウダク)」といいます。

この脾胃の機能が
なんらかの原因で異常になると。

消化吸収障害が起こるため
胃のつかえを感じることになります。


1)ここ最近の食生活の不摂生が原因 
 油っこい物、辛いもの
 生もの、冷たいものを食べ過ぎたり。

 酒を飲み過ぎるといったことが原因で
 胃のつかえを感じることを
「食滞(ショクタイ)」といいます。

 食欲はあるものの
 みぞおちのあたりが
 硬く押さえるとうずき。

 ゲップ・胸やけ
 酸っぱい水がこみ上げる。

 吐き気・嘔吐などの
 症状をともないます

 脾・胃の消化吸収力を
 正常に戻すことを考えた
 治療を行います。


2)水分代謝の異常によって
 胃のつかえを起こす。

 食生活の不摂生や
 甘いものや油っこい物を
 食べ過ぎるなどが原因で。

 脾胃の機能が障害された時に
 水液(津液)が停滞すると
 有害な水分(湿)に変わります。

 この湿が集まった状態を
 鍼灸では、“飲”といい。

 からだの熱によって
 煮つめられたものを“痰”といいます。
 
 これらによって
 脾胃に異常が起こる胃のつかえは。

 めまい・食欲不振・吐き気・嘔吐
 みぞおちを押さえるのをいやがる
 倦怠感などの症状をともないます。
 
 特に湿が原因の場合には
 頭が重い・むくみ・下痢
 などをともないます。 
 
 飲が原因の時には
 ゲップ・下痢・腹鳴などの
 症状が現れます。
 
 痰が原因の時には
 めまい・頭痛・吐き気
 嘔吐・ゲップ・下痢などの
 症状をともないます。
 

3)感情の変化やうっ積が原因 
 感情の変化に呼応して
 脾胃の機能を
 調え調節しているのは肝で
 この機能を疏泄といいます。
 
 激しいストレス、怒りや驚きなどの
 感情がうまく発散されない状態が続くと。

 肝の機能が乱れて
 脾胃に影響をおよぼします。

 症状としては
 イライラしやすい
 胸の脇が張って気分が悪い。

 ため息、胸やけ、食欲不振
 ゲップなどの症状をともないます。

 
4)熱によって胃のつかえが起こる
 暑い環境に対応できなかったり。

 生活の中で水分が不足ぎみの人が
 辛いもの
 味の濃いものを食べ過ぎる
 などが原因で。
 
 熱が胃を傷つけて
 胃のつかえが起こるようになります。

 口臭・胸やけ・ゲップ
 酸っぱい水がこみ上げる
 みぞおちをおさえるのをいやがる。

 のどが渇いて冷たいものを飲みたがる。

 食欲はあるが
 食後に胃のつかえが
 ひどくなるなどの症状をともないます。


5)消化吸収力が慢性的におとろえている場合
 消化吸収力が弱い
 老化・生ものや冷たいもののとり過ぎ。

 油っこい物、甘いものの食べ過ぎ
 不規則な食事などが
 日々の生活の中で続いていると。

 脾胃の機能が
 次第におとろえ。

 胃のつかえなどの症状が
 くり返し起こるようになります。
 
 胃のつかえが強くなったり
 弱くなったりが
 くり返し起こり。

 温めたり押さえると和らぎます。

 空腹感がない・食欲不振
 手足が温まらない。

 からだに力が入らない
 全身がだるい。

 話すのがおっくう
 便が泥状から水様などの
 症状をともないます。